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高山植物図鑑 Vol.4


デザインと高山植物の話。


市場にはない、いい意味で登山靴下っぽくない、

laceflowerらしい山で履く靴下を作ろう。

どうしてもアウトドア用品となると、

カジュアルでスポーティなものが多くなりがち。

それは、シーンに合わせて作っていたり、

アウトドアという概念がなんの疑問もなく、

そもそもそういうものだと作り手も消費者も思っている、

私もそうだった。


でも、靴下好きとしては、

ここのラインいらないのになあとか、

ロゴはいらないから可愛い柄がないかなあとか思うようになった。


私が山に魅了された理由の1つ、高山植物。

もともと花が好きで、夏山に咲く花もとても可愛い。

花に出会いたくて、ここの山に行きたいと思うことも。

laceflowerも花をモチーフにしたデザインを多く取り入れており、

登山靴下は、高山植物を取り入れた。

山に咲く花と、街で売られている花の大きく違うところ、

誰の手にも保護されることなく、育てられることなく、

自然の力だけで生きているということ。


高山植物は、夏のわずかな間だけ芽を出し、

種子を結ぶという大きな仕事をしなくてはなりません。

見た目はとても繊細で華奢な花が多いけど、

厳しい自然の気象変化にも耐え、冬を超えて

やっとの思いで芽を出す姿は、本当に逞しく、強い。


そんな強くて逞しい高山植物と、

私の作る繊細で強い(強度がある)靴下って似てる。


大好きな高山植物と、大好きな靴下を

合わせた登山靴下のデザインが出来上がった。


pic / 2019年7月 南八ヶ岳

硫黄岳から硫黄岳山荘へ向かう途中のお花畑。






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