North pole Lyocellwool tights
- Shiori tanaka
- 2022年9月5日
- 読了時間: 3分
更新日:5月17日
久しぶりにタイツを作りました。タイツも、靴下に負けないくらい好き。冬にしか履けない特別な存在、身体に纏うレッグウェアの中で、一番ニットに近い感覚です。毎年、新しいタイツを新調して、冬支度をすると冬が来たとワクワクする。無地のリブタイツに負けないくらいシンプルで使いやすい、毛玉が出来にくい、どんなお洋服にも合わせやすい、あたたかいニットタイツが登場。
タイツは肌に当たる面積が多く、1日履いていて心地よい素材がとっても大切。適度に暖かくて、柔らかい肌触りの良いリヨセル素材を選びました。laceflowerのアイテムを知って頂いている方は、だんだん、馴染みが出てきていたら嬉しい、"リヨセル"素材。19S/S トーションレースレギンスでも、21A/W ニーハイソックスでも使用したリヨセル。リヨセルとウール素材が大好きなのです。
※リヨセルとは
ナイロンやポリエステルのように石油を原料としておらずユーカリ(木材)を特殊な溶剤で溶かして作られる(溶剤紡糸法)再生繊維です。繊維の断面が円形であることから強度が高く、湿潤時の収縮や強度の低下が少ない繊維。また、溶剤を回収して再利用するため、廃液が環境中に放出されず地球にも優しい繊維です。
タイツを作るとなったら、やっぱりリヨセルは絶対外せない。リヨセルの一番好きなところは肌触りがとてもいいところ。シルクのような、もしくはレーヨンのような、とろーんとした滑らかな肌触りがとても素敵で、化学繊維ではないので、肌に優しいところも好きです。あとは毛玉にもなりにくく、強度もあります。ただ、リヨセル100%だと摩擦に弱かったり、暖かさやボリューム感が足りなかったり、タイツで耐久性が損なわれることは避けたいと思い、リヨセル90%・ウール10%配合の素材を見つけました。大好きな素材の2つの組み合わせ。絶対絶対、素敵な風合いに上がるに決まってる。
機械はイルマックという編み機を使用しました。イルマック機とは、簡単に言うと穴あきレース編み柄をニットで編む事ができる機械です。condollのキッズレース編み靴下や、子供の頃によく履いたような柄表現ができる機械です柄の組み方がとっても大変で、既存の何種類もあるパターンから選び生産される事が多い中、今回は1から柄を作成くださいました複雑なレース柄にはせず、とても単調な柄シ ンプルでありながら細かい調整が何度も行われ、1年半かけて完成したイルマックのタイツ。昔はイルマック機が多く普及されておりましたが、現在では日本に数台しかないと言われています。
シンプルな柄タイツこそ、求めるシンプルなデザインの先には、生産背景ニッターさんによる物作り魂がない限り、完成できなかったなと思います。ぜひ、この冬はイルマックタイツを履いて寒い寒い冬を越してもらえたら嬉しいです。
North pole Lyocellwool tights
made in Japan (Nara)
¥4000+tax
Lyocell 74%
Nylon 14%
wool 9%
polyurethane 3%

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