いちばん素肌に触れるもの
- Shiori tanaka
- 1月16日
- 読了時間: 3分
2025年も16日が過ぎました。
本年も、みなさまに靴下の楽しさを伝えられるように、
みなさまの足元を守っていけるように。どうぞよろしくお願いいたします。
「いちばん素肌に触れるもの」って、
自分の身体を心地よくしてくれるものだと思います。
例えば、登山では汗の吸収・発汗をさせてくれる
ベースレイヤーというインナーを身につけるだけで、
汗の不快感、汗冷えを防いでくれたり、
自分の身体とより密接に寄り添ってくれる。
今年もbaselyersocksを作りました。
今まで作ったくつ下は、全部全部、じぶんの子供のように大切で、
中でも私の大好きなくつ下となった " baselyersocks " 。
登山を始めてから、雪山登山は憧れでした。
私の初めての雪山は、2018年12月。
谷川岳の天神平スキー場の脇で、ピッケルアイゼン講習を受けたのが、
初めての雪山登山だった。
確かモンベルの雪山講習だったかな…。
雪山は一段とレベルも上がり、命の危険も増すもの。
自分の命は自分で守る。バディの命も、自分が守る。
そう思いながら、登山をしている。
冬の山は、しんと静まりかえっていて、とにかく美しい。
美しい反面、時に命を奪うようなとても恐ろしいところだということも、
山を登っているものとして、しっかり心の片隅に留めておきたい。

写真:冬の八ヶ岳(天狗岳までの樹林帯)
雪山講習は、滑落停止訓練、アイゼンの歩き方、ピッケルの持ち方など、
自分の身体を守る行為を、わざと転んで何度もピッケルを使って止まる練習をした。
それはもう、翌日には鞭打ちのように身体はあざだらけだった。
憧れの雪山を登れるようになってからは、
夫とたくさん山へ登った。厳冬期の赤岳、残雪期の立山。大好きな谷川岳。
冬の山へ遊びに行くたびに登山のレベルも、身につける服のレイヤリングも、
夏に比べてうんと難しいことに気付く。
寒いのに暑い。けど、脱いだら寒い。
身体との温度調整、調湿がとても難しいなと感じた。

写真:厳冬期の赤岳(2020年)

写真:赤岳天望荘(2020年) ご飯がとても美味しい山小屋だった
それは、足元も同じだった。
暴風性、防水性の高い冬用の登山シューズは、
足先が凍傷にならないように寒さに耐えられる鉄板のよう。
それにとても重たい。
アイゼンを付けたら、なんだか無敵になれる気分。
そんな変身アイテムの登山靴の足の中は、まるでサウナ状態だった。
冬だって、ピーカンの日は暑い。
冬の2℃の山の中でも大量の汗をかいて登る。
服は、簡単に脱ぎ着できるが、
特に足元は靴を途中で脱ぎ履きできるような環境ではないし、
ずっと足元がサウナで窮屈だと思っていた。
山から降りて、すぐこの鉄板靴を脱いでサンダルになりたい!
そんなことが冬の山では億劫になっていた。
そこで出会ったアイテムがベースレイヤーソックス。
足元もレイヤリングって大事なんだと気付いた。
靴下って全然見えないのに、ベースレイヤーとなったら、さらに見えない。
でも、一番肌と密接で、肌に触れるもの。
きっと素晴らしい機能の持ち主なんだろうと、
くつ下の可能性が秘められたアイテムだと、ビビッときた。
絶対に素敵な靴下が出来上がると思っていた。
そんな素晴らしい機能を持ち合わせたくつ下を、ベースレイヤーだけで使うのは勿体無い。
そう思って、重ね履きしないときは1枚でも履けるように、
可愛い靴下を作ろうと思い、開発をした1足。
laceflowerの繊細さ、上品さを兼ね備えた一人二役な、
私の大好きなくつ下、baselyersocksです。

今年は、どこも雪が多い。
最近はスキーにハマって冬のシーズンは登るのではなく、
滑ってばかりだが、たまには自分の足で山を歩きに行きたいと思った。
冬の山へ遊びに出かけたくなるような、そんな1足になりますように。
寒さや足の蒸れから必ず守ります。
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